「やってあげます」に潜む危険性

カウンセリングマインド

こんにちは。  

本郷です。

あなたはお仕事をしていて

同僚が「わからないので教えてください」

と言ってきた時、どうされますか?

おおまかに仕分けると

「代わりにやってあげる」

「やってあげるが、やり方を見せる」

「やり方や調べ方を教えて、自分でやらせる」

「他の人に聞くよう返事する」

だいたいこのような

感じでしょうか。

カウンセラーという視点で

考えると、一番適切な対応は

「やり方や調べ方を教えて、自分でやらせる」

となります。

お腹を空かせた人がいる時に

魚をあげるのではなくて、

魚釣りのやり方を教えてあげなさい、

ということばを

どこかで聞かれたことがあるかもしれませんが

本質は同じです。

相手が全部「やってくれる」のでは

ものごととを習得できる割合は

とても少なくなります。

逆に、迷ったり困ったりしながらも

自分で「やった」経験があると

できた時の達成感も含め、

ものごとを習得できる割合が

多くなります。

そしてさらに言うならば

心理学的には、

「私がやってあげる」には

「あなたにはどうせできないから」という

裏メッセージが含まれているのです。

つまり、その裏メッセージまで

非言語のメッセージとして伝わってしまうので

さきほどの同僚の件では、

同僚は「どうせあなたにはできない」という

裏メッセージまで受け取ってしまいます。

そうなると、次に同じようなことがあったとしても

「(やっぱり私にはできないので)また分からないんですけど~」

・・・と、また同じことを聞かれることになります。

だからこそ、

魚釣りのやり方を教える対応、すなわち

「やり方や調べ方を教えて、自分でやらせる」

この方法であれば

裏メッセージとして

「あなたには、できる力がある」

これが伝わるのです。

あなたの答え方一つで

相手が受け取るメッセージが変わるので

こういった心理学のエッセンス
(発言に潜む裏メッセージ)の視点があると

あなたの人間関係がラクになりますね。